―冗長性の強化と仮想ストレージへの容易な移行を実現―
http://japan.datacore.com/pressroom/pr_091105.asp
このリリースはSANmelody3.0のPSP2で5つの大きな機能強化がされました。 どれもこれもこれまではSANsymphonyのみでの機能でした。
1. プール内のディスクをミラー - お引っ越し機能
プール内にあるディスクをミラーさせることができます。ソフトウェアRAID1みたいな感じです。
用途としてはアプリサーバやバーチャルボリュームに影響を与えることなく、Melody配下で管理されているディスクアレイをオンラインで引っ越しできます 。
2. ミラーパスの冗長化(FCのみ)
これまではミラーボリュームごとにパスはひとつしかありませんでした。仮にミラーパスが複数本、SMY間に結線されていても任意のパスのひとつを選ぶだけでした。ミラーしたボリュームが複数あれば、ミラーパスの負荷分散でしかなかったのですが、PSP2からミラーパスも2重化させることができます 。
3. プロキシボリューム - 既存ディスクのお引っ越し
例えば既にUFSなどのファイルシステムでフォーマットされているディスクアレイをSMY配下に接続して、一度SMYでカプセル化、ラッピングされてバーチャルボリュームとして、今使っていたUNIXサーバに当該ボリュームをマップしてみせることができます。 用途は既存ディスクアレイからの引っ越しです。Melody配下で管理されれば、スナップショット、HAによるミラーボリューム、AIMによる非同期IPミラーなど好き放題にデータ移行ができます
4. リカバリプライオリティ - リカバリの優先順位
HA構成でミラーボリュームが10個あるとします。さて、片ノードのディスクアレイに障害あって、全部リプレースされたとすれば、フルリカバリでもミラーが必要です。さて、どのボリュームから優先的にミラーの状態に回復してヘルシーになって欲しいか。データの重要性は重みがあるので、きっとDBは先に、メールは先に、ファイルサーバは後からなど優先順位がお客様によって違うと思います。
5. スナップショットグループ
スナップショットはこれまでスナップショットセットを組んだ当該ボリュームに対してのみにアクションしかできませんでした(例えばEnable、CI、IU、SUなど)。スナップショットセットをまとめてひとつのグループとしてグループコマンドして同時にEnable、CI、IU、SUなどが実行できるようになりました。
用途は例えばデータベースなどではデータベースを構成するモジュールが複数のディスク(ボリューム)に保存される構成が組まれます。スナップを取りたいときはそれらをまとめてオペレーションしたいなどありますので、このグループ機能がとても役に立ちます。
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