2011年8月10日水曜日

DataCoreを挟むと遅くなる?速くなる?

Q: SANsymphony-Vのソリューションは場合、ホストサーバとストレージとの間にDataCoreサーバによる仮想化レイヤが存在します、ストレージへの直接アクセスと比較してホストサーバからみたI/O処理能力低下しないでしょうか?

A: DataCoreサーバのオーバーヘッドつまり、I/O遅延といった質問はよくあります。
単純なSCSIのI/O処理の話しであれば、間に挟まるため確実に処理数は増えます。ただ、それを補って余りある、パフォーマンス効果があるため、全体としてはパフォーマンスが上がる仕組みになっています。

一番、大きいのはキャッシュの機能です。キャッシュは、I/Oの調整役として複数のWrite I/Oを取りまとめてバックエンドのストレージに書き込んだり、先読み(Pre-Fetch)の機能でRead I/Oの先読みを行う事で、応答性能を上げ
ています。

その他、IAサーバの高速CPUでI/O処理を行う点(一般的なストレージコントローラより、はるかに高速です)、I/O(コントローラ、LUN、チャネル)の分散処理(ストライピング)により、ハードウェアの性能を超えたパフォーマンスデザインができる等々、様々な効果で全体的な応答性能が上がる仕組
みです。

DataCoreの経験上、ざっくりReadは数百%、Writeは百数十%くらいは上がっているのが一般的です。Writeの効果が少し低いのは、ストレージのI/O性能は最終的には、バックエンドのリソース(HDD)に依存するからです。

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