SANsymphony-VでVirtual Diskを作成する際に3つのタイプがあります。
Single, Mirrored, Dual
です。
Dual vdiskを構成することはこれまでの案件でほぼありませんでしたが、
既存のディスクアレイをDataCore環境配下に移行する際に、この機能が有用かもしれません。
詳しくはDataCoreの営業、SEにお尋ねください。
さてDaul vdiskを構成するにはSMPAオプション(Shared Multi Port Array)機能が有効なライセンスを所持している必要があります。
ダイアグラム図は下記のようになります。
DataCoreサーバが共有ディスクを持つ構成です。
バックエンドストレージからのLUがDataCore Serverグループ内の複数のDataCoreサーバから認識している状態です。
お勧めの構成は単一障害点がないようにそれぞれのDataCoreサーバがそれぞれストレージを持つことは変わりありません。
しかし上記のようにSMPA を利用することで元のストレージには実装されていない機能やパフォーマンスをDataCoreにより提供できると言えます。
ただし、機能上の制約や注意点があります。お気を付け下さい。
〇 アクティブ-アクティブモデルがサポートされています。
つまり、ホストからフロンエンドのトラフィックであるI/Oはvdiskに対してどのDataCoreサーバからでも可能です
〇 レプリケーション設定できます。但し、Standby側にDual vdiskを使用するとテストモードの使用ができません
〇 スナップショットは"Full"タイプのみ使用可能で、"Differential(差分)"の取得は出来ません。
〇 継続的データ保護(CDP)はサポートされていません。
(もしShared Disk PoolからSingle vdiskまたはMirrored vdiskを作成した場合、Data Protectionを使用可能です)
〇 Writeキャッシュは使用されません。従って、Dual vdiskはWrite-Throughで動作します
〇 Storage Sourceの"Replace"の操作はできません。
何故ならDual vdiskはひとつのStorage Sourceから作成されているためです
〇 "Split and Unserve"の操作はサポートされています。
Dual vdiskで"Split and Unserve"を実行した場合、結果としてSingle vdiskが一方のDataCoreサーバに残ります。
つまり"Split and Unserve"のUnserveを選択肢側のDataCoreサーバからvdiskが削除された状態になります。
もしDual vdiskがスナップショットのSourceであれば、Splitはできません。
〇 Dual vdiskはMirrored vdiskの変換可能です。
ヘルプの「Converting Virtual Disks to Another Type」を参照ください
〇 Shared Disk Poolから作成したSingle vdisk、またはShared Pass-throughディスクはDual vdiskに変換可能です。
ヘルプの「Converting Virtual Disks to Another Type」
〇 Mirrored vdiskはDual vdiskに変換可能です。
ヘルプの「Converting Virtual Disks to Another Type」を参照下さい
SMPAについて更なる詳細は
http://www.datacore.com/SSV-Webhelp/Shared_Multi-port_Array_Support.htm
を参照ください。
2013年6月5日水曜日
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