2013年6月5日水曜日

Dual vdiskとは

SANsymphony-VでVirtual Diskを作成する際に3つのタイプがあります。

Single, Mirrored, Dual
です。

Dual vdiskを構成することはこれまでの案件でほぼありませんでしたが、
既存のディスクアレイをDataCore環境配下に移行する際に、この機能が有用かもしれません。
詳しくはDataCoreの営業、SEにお尋ねください。


さてDaul vdiskを構成するにはSMPAオプション(Shared Multi Port Array)機能が有効なライセンスを所持している必要があります。

ダイアグラム図は下記のようになります。



DataCoreサーバが共有ディスクを持つ構成です。
バックエンドストレージからのLUがDataCore Serverグループ内の複数のDataCoreサーバから認識している状態です。


お勧めの構成は単一障害点がないようにそれぞれのDataCoreサーバがそれぞれストレージを持つことは変わりありません。


しかし上記のようにSMPA を利用することで元のストレージには実装されていない機能やパフォーマンスをDataCoreにより提供できると言えます。


ただし、機能上の制約や注意点があります。お気を付け下さい。

〇 アクティブ-アクティブモデルがサポートされています。
  つまり、ホストからフロンエンドのトラフィックであるI/Oはvdiskに対してどのDataCoreサーバからでも可能です

〇 レプリケーション設定できます。但し、Standby側にDual vdiskを使用するとテストモードの使用ができません

〇 スナップショットは"Full"タイプのみ使用可能で、"Differential(差分)"の取得は出来ません。

〇 継続的データ保護(CDP)はサポートされていません。
  (もしShared Disk PoolからSingle vdiskまたはMirrored vdiskを作成した場合、Data Protectionを使用可能です)

〇 Writeキャッシュは使用されません。従って、Dual vdiskはWrite-Throughで動作します

〇 Storage Sourceの"Replace"の操作はできません。
  何故ならDual vdiskはひとつのStorage Sourceから作成されているためです

〇 "Split and Unserve"の操作はサポートされています。
  Dual vdiskで"Split and Unserve"を実行した場合、結果としてSingle vdiskが一方のDataCoreサーバに残ります。
  つまり"Split and Unserve"のUnserveを選択肢側のDataCoreサーバからvdiskが削除された状態になります。
  もしDual vdiskがスナップショットのSourceであれば、Splitはできません。

〇 Dual vdiskはMirrored vdiskの変換可能です。
  ヘルプの「Converting Virtual Disks to Another Type」を参照ください

〇 Shared Disk Poolから作成したSingle vdisk、またはShared Pass-throughディスクはDual vdiskに変換可能です。
  ヘルプの「Converting Virtual Disks to Another Type」

〇 Mirrored vdiskはDual vdiskに変換可能です。
  ヘルプの「Converting Virtual Disks to Another Type」を参照下さい


SMPAについて更なる詳細は

http://www.datacore.com/SSV-Webhelp/Shared_Multi-port_Array_Support.htm
を参照ください。











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